コーヒーの個性と真正面から向き合ってみたら、コーヒーの概念を覆してしまった話

コーヒーの個性と真正面から向き合ってみたら、コーヒーの概念を覆してしまった話

コーヒーの概念を覆すだなんて、
何やら仰々しいタイトルをつけてしまいました。

「THE COFFEEはコーヒーの魅力を世の中に発信していく場ですよね?
それなのにコーヒーの概念を覆すとはいかに?」

そんな声が聞こえてきます。

例えば「ものづくり」や「ことづくり」に携わっている方なら、
企画をお客さんにぶつけてみたら、

良い意味で予想外の反応が返ってきた。
反響が予想以上で自分でも驚いた。

そんな経験も少なくないのではないでしょうか。

THE COFFEEは
「コーヒーの本質的な魅力を世の中に発信していく」

そこのコンセプトは立ち上げ以来ブレていません。

魅力を発信するための研究開発に取り組んだ結果、
コーヒーの概念が覆ってしまったというわけです。

前のめりに仕掛ける「攻めのブレンド」

前のめりに仕掛ける「攻めのブレンド」

THE COFFEEでは季節ごとに
オリジナルブレンドを世に送り出してきました。

昨年は夏、秋、冬とリリースしてきましたが、
共通して言えるのは
「攻めのブレンド」ということです。

トップスペシャルティのコーヒー豆のキャラクターと向き合い、
潜在的な個性を引き出すように設計している

という意味での「攻め」です。

広く流通しているコーヒーは、
「苦くて、濃い」
というのが一般的。

良くも悪くも当たり障りない味に均質化されています。

需要に応えるべく大量の豆を一気に焙煎。
コーヒー豆の個性云々よりも、
利便性や収益性の優先順位が高いからです。

でも、コーヒーの個性という意味では、
僕らからみるとまだまだ引き出せるものがあるなと。

予想外、というより予想以上

昨夏は攻めのブレンドの第一弾として、麦茶のようにゴクゴク飲めるをコンセプトとした、「THE ACID」をリリース。

そして昨夏は攻めのブレンドの第一弾として、
麦茶のようにゴクゴク飲めるをコンセプトとした、
「THE ACID」をリリース。

そこで得られた反響は、
私たちにとって良い意味で予想外、というより予想以上でした。

「良い意味でこんなコーヒー飲んだことない」
「コーヒーの概念を覆された」
などなど。

コーヒーのキャラクターを尖らせようと企画したら、
結果的にコーヒーの概念を覆してしまった
というわけです。

なんという矛盾(笑)

コーヒーを通じて世の中に驚きを提供していきたい身としては、
非常に嬉しい反応でもありました。

「コーヒーの個性を尖らせる」その狙いとは?

「コーヒーの個性を尖らせる」その狙いとは?

せっかくここまで読んでもらっているので、
その裏側を少し明かしていこうと思います。

コーヒーには評価項目が3つあります。

それが、「酸味」「甘さ」「風味」です。

ご存知の通り、コーヒー豆は産地ごとに
全く違った特性を持っています。

柑橘系の果物のような酸味が強い品種、
はちみつのような独特の甘味を感じられる品種など。

コーヒーの味わいの違いというのは、
この3つの変数の違いなのです。

その変数を抽出によって調整するのが、
我々バリスタの腕の見せ所。

これまでのシーズナルブレンドは、
コーヒーの評価項目に沿って
味わいを尖らせたものに仕上げてきました。

昨夏の「THE ACID」は、
「酸味」を尖らせた設計に。

結果的にスッキリと、
ゴクゴク飲める仕上がりというわけです。

そう、コーヒーは「苦くて、濃い」だけの飲み物ではないのです。

評価項目に沿ってコーヒーの個性を尖らせた印象的なブレンドで
スペシャルティコーヒーを身近に捉えていただけるのではないか。

実はそんな狙いがあります。

春のブレンド「THE ●●●」

春のブレンド「THE ●●●」

そして春の「攻めのブレンド」のリリースに至りました。

今作は「風味」特性にフォーカスした
「THE FLAVOR」です。

メインに使用しているのは、
コスタリカ・タラス地区のゲイシャ種。

ゲイシャと聞くとコーヒー好きな人は
「ビビっ」とくるかもしれません。

そうです、コーヒー豆の中でも、
希少種と言えるゲイシャをメインに据えています。

ゲイシャと一括りに言っても
産地によって全く特徴は異なります。

今作でメインに採用したコスタリカのゲイシャは、
柔らかく繊細な風味特性を持っています。

実はゲイシャは繊細な味もさることながら非常にデリケート。
光や熱、空気に弱く、フレッシュな期間も短い。

取り扱いには非常に気を使います。

豆袋には酸化防止剤を入れて、
空気に触れないように真空状態で冷凍庫に眠らせています。

今作ではコスタリカ/ゲイシャの繊細な風味を引き立てるべく、
いくつかの豆をブレンドして試作品を作りました。

ゲイシャが希少種と言われる所以は、
そのフレッシュな状態で味わえる期間の短さや
保管が難しく味が落ちやすいという事情もさることながらなのです。

今作ではコスタリカ/ゲイシャの繊細な風味を引き立てるべく、
いくつかの豆をブレンドして試作品を作りました。

結果的に鮮度の高いエチオピアの2種、

・ブクサイサ ナチュラル
・コンガ フリーウォッシュド

との掛け合わせを採用しました。

まず豆を挽くと、
その香り高さで違いを感じられます。

口に含んでみると、
グレープフルーツの爽やかさと皮のちょっとしたほろ苦さ、
赤いぶどうのような甘酸っぱい果実感が広がり、
フローラルな後味を楽しんでいただけます。

「THE FLAVOR」の豊かな風味と
ドライフルーツの甘酸っぱさが調和して、
口の中で爽やかさが増幅します。

ドライフルーツなど、
華やかさのあるフードと相性はぴったり。

「THE FLAVOR」の豊かな風味と
ドライフルーツの甘酸っぱさが調和して、
口の中で爽やかさが増幅します。

ここまで紹介してきた春の攻めのブレンド
「THE FLAVOR」をオンラインストアにもご用意しました。

お伝えしてきたように
THE FLAVORは非常に繊細です。

豆の劣化を最小限に抑えられるように
オーダーをいただいてから豆をガリガリと挽いて、
挽いた日のうちに必ず発送します。

ぜひこの機会にTHE COFFEEの
「攻めのブレンド」をお試しいただけると嬉しいです。

https://bit.ly/43ElYgX
(販売期間:5月初旬まで)

PS.
ちなみにシーズナルブレンドは、
その年の豆の特徴を確認して設計しています。

今年入荷したゲイシャが
来年も同じクオリティで楽しめるかというと
そうとは限らないということです。

なので僕たちのオリジナルブレンドも
来年以降も同じ味が楽しめるとは限りません。

なにしろ自然が相手ですからね。

コーヒーの味わいも一期一会なのです。

https://bit.ly/3LnGLOL
(販売期間:5月初旬まで)

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