
THE COFFEEは千葉県木更津市にあるトップスペシャルティコーヒーを扱う専門店です。
コーヒーの魅力を本質的に店舗で伝えていくとともに掛け合わせで新しい価値を創造していきます。
こちらの企画はTHE COFFEEの代表のちかいが徒然にお話しをするという企画です。
今回は「来やすいことが全てなのか。」と言うことについてお話しています。
日々営業をしていると要望をさまざまな場面でお聞きします。
全て貴重な意見なのですが、私たちにとって大切なことと常に見比べながらそれが実現できることなのかどうかと言うことを吟味していくことも大切なことだと感じています。
それでは、ご覧ください。
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午前中からやった方がいいよ
フード出した方がいいよ
価格はこれくらいがいいよ
自家焙煎した方がいいよ
これらは全て今までの営業で出てきた要望です。
確かにこれらを解決すれば、より多くの人のニーズを満たすことはできるでしょう。
ただ、これらを満たすことで自分たちが大切にしたいお客様や仲間、スタイルは守れるのでしょうか。
僕自身はこれが一番大切だと思っています。
例えば、時間。
その方の要望を飲んで仮に9時から営業をしてみましょう。
その人は果たして毎日来てくれるのでしょうか。
おそらくご自身の行動パターンや周りの店舗を見たなかでの言葉なのだと思います。
朝に利用したいというお気持ちはわかりますが
私たちのサービスや立地条件的など諸々を鑑みた時に経営的に難しい時間に営業することはできないのです。
次に、フード。
フードを目当てにされると
せっかくのコーヒーの存在が薄れてしまいます。
私たちはコーヒーを中心に、と言うことをコンセプトにしています。
食事目的の人が溢れると結局は自分たちの目指す雰囲気を守りきれなくなってしまいます。専門性も発揮にしくくなります。(食事は私たちの専門外なので)
そして、コーヒーを楽しみたい人がそこで来店しにくくなったら本末転倒です。
次に、価格。
木更津だし、もっと安い方がいいよ、と言う方もいます。
100円で淹れたてが飲める時代ですからね。それも分かります。
ただ、THE COFFEEが実現したいのは事業として成立させ今後働きたいと思う人を増やすことがミッションです。
さらに私たちが扱うコーヒーは
生産地から脈々と多くの人の手がかけられ品質が担保されたものであり、
さらに私たちが提供するにあたって多大なる時間をかけて習得している技術や日々の準備などを考えればもっと価値を上げていく必要があるものなのです。
そうでなければ携わる人が全員仕事として成立しないのです。
なので、草の根であっても、私たちが提供する価値に共感してくださる方を大切にしていくのが私たちのスタイルです。なので、その価値を提供するにあたってのサービスや品質に妥協はしません。それは一つプロフェッショナルとして自分たちも慢心することなく毎日味わいのチェックを行い、日々新しいことへも挑戦しながら自らを鼓舞し、律しています。
コーヒーの品質はバトンのように引き継がれていきます。その最終ランナーはまさしく僕たち。
それまでの多くの人の努力の結晶を水の泡にすることもいとも簡単にできてしまうのです。
と言うことを強く理解しているので日々プレゼンテーションしたり提供するときは緊張の連続なんですよ。笑
正直、毎日営業が終わる時はぐったり。
そのくらい1杯の抽出、それをめぐるサービスや気配りに集中しています。
そして、焙煎。
いくつかの段階を経たのちにそのような展開も考えています。
ただ、今ではないのです。(2022.6現在)
私はカップから提供されたそのさきにどういう価値が残せるのかそれを掛け合わせで考えていきたいのです。そこに事業としての可能性を感じています。
店舗の基礎を作ること、また掛け合わせの実績を積み重ねることが今の最優先事項なのです。
また、品質を担保するうえでリスペクトしているパートナーがいるためと言うこともあります。
もしかしたらスモールスタートで慣らし運転を始めるかもしれませんが、、、今すぐではないかなと。
今言ったのは数ある要望のなかでも自分たちが考えるところとは異なる要望の部分です。
要望はとても大切な隠れたニーズであり、それを聞いて私たちが変わっていった点はこれまで数多くあります。何かしらの形で伝えていただくことはとってもありがたいのです。
なので、これからも何かご要望があればお気軽にお伝えください!
要望を言ったのにあいつら何も変わってねえなあ
とお思いの方もいると思うので笑
ここで変えられない部分について今日はまとめてお話ししました。
私たちにとって
来やすいこと・利用しやすいことが全てではないのです。
多少利用しづらく時に敷居が高く見えてしまうかもしれませんが、
品質が高く価値が高いものを真正面に楽しんでいただくために
これからも僕たちはプライドを持って、取り巻く全てに敬意を払って、日々業務に向き合っていきます。